【徹底比較】医療事務認定実務者とメディカルクラークの違い│どんな人におすすめ?

  • URLをコピーしました!

数ある医療事務の資格の中で、受験者数が多いのが下記の2つ。

  • 医療事務認定実務者
  • メディカルクラーク

医療事務未経験から資格を取るにはこの2つが良さそうだけど、違いは?
どっちがおすすめ?

本記事では、「医療事務認定実務者」と「メディカルクラーク」の違いをわかりやすく解説します。

この記事を読めば、2つの違いを理解できて最適な資格選びができるようになります。

\この記事の内容/
  • 医療事務認定実務者とメディカルクラークの違い
  • 医療事務認定実務者とメディカルクラークの共通点
  • どっちがいい?それぞれの資格におすすめな人
    →未経験者におすすめは「医療事務認定実務者」

医療事務の資格選びの参考にしてください!

目次

医療事務認定実務者とメディカルクラーク【5つ違い】

医療事務の資格で人気の医療事務認定実務者とメディカルクラークですが、違いは5つあります。

\ 5つの違い /
  • 資格試験の実施団体
  • 合格率・合格基準(難易度)
  • 試験の出題形式
  • 費用(受験料・講座受講料)
  • 資格を取得できる対応講座

①資格試験の実施団体

資格試験の実施団体がそれぞれ異なります。

医療事務認定実務者メディカルクラーク
全国医療福祉教育協会日本医療教育財団

両団体ともに、長年にわたり医療・福祉分野の資格試験の実績があります。

医療事務資格は全て民間資格なだけに、実施団体に実績があるのは安心できますね。

②合格率・合格基準(難易度)

医療事務認定実務者メディカルクラーク
合格率60〜80%
※2024年度は79.6%
70%前後
※データ非公開
合格基準原則、
正答率6割以上
学科試験および実技試験の各々の
得点率が70%以上

メディカルクラークの試験は、公式で実績を公開していないので正確なデータはわかりませんが、70%前後の合格率とのことです。

正確な合格率は比較できませんが、合格基準はメディカルクラークの方が高いことがわかります。

③試験の出題形式

医療事務認定実務者メディカルクラーク


試験内容
学科問題:30問
(マークシート)
実技問題:外来1症例
(マークシート)
学科問題:60問
(○×・択一)
患者接遇(記述式)
実技問題:①②③
①患者接遇 入力・択方式 2事例
②診療報酬明細書(出来高請求)の作成 入力・択一方式 2症例
③基本診療料および特掲診療料の項目ごとの計算 入力方式 15問
試験時間90分合計120分

医療事務認定実務者は全てマークシートで選択肢から選べます。

一方、メディカルクラークは記述する問題もあります。

メディカルクラークの方が問題数も多く、診療報酬明細書の作成や計算問題もあることからも、医療事務認定実務者よりも難易度が高いことが伺えます。

④費用(受験料・講座受講料)

各資格試験の受験料です。

医療事務認定実務者メディカルクラーク
一般:5,000円
団体:4,500円
8,800円
※税込価格

医療事務認定実務者はユーキャンやヒューマンアカデミーの受講を通して受験する場合、団体料金で受験できます。

メディカルクラークの受験料は、一律8,800円です。


各資格に対応する講座の受講料の比較は次の通りです。

医療事務認定実務者メディカルクラーク
ヒューマンアカデミー通信:38,000円
ユーキャン通信:49,000円
ニチイ通信:61,600円
ニチイ通学:91,850円
※税込み価格

勉強から受験までの費用を考えると、取得にかかる合計費用は「医療事務認定実務者」の方が安く抑えられます。

⑤資格を取得できる対応講座

それぞれの資格を取得するための対応講座が異なります。

医療事務認定実務者メディカルクラーク
ユーキャンの通信講座
ヒューマンアカデミーの通信講座
ニチイの通信講座
ニチイの通学講座

医療事務認定実務者の場合は、対応している通信講座が2種類あります。

メディカルクラークの場合は、ニチイのみの対応です。

まとめ:5つの違いからわかること

  • 医療事務認定実務者の方がメディカルクラークよりも難易度は低い
  • 医療事務認定実務者の方が、資格取得までのコストが抑えて取得できる

医療事務認定実務者とメディカルクラーク【5つの共通点】

医療事務認定実務者とメディカルクラークの共通点は5つあります。

①受験資格を問わない

医療事務認定実務者とメディカルクラークともに、受験資格は問われません。

年齢・学歴・実務経験などの制限はなく、誰でも受験可能です。

そのため、両資格とも初心者や未経験者でもチャレンジしやすい資格です。

②資格の信頼性・ブランド力

医療事務認定実務者とメディカルクラークともに、認知度が高く信頼性のある資格です。

医療事務認定実務者試験は2016年から開始されましたが、ユーキャンの医療事務講座で資格取得が目指せるため認知度が高く医療事務資格の中でも人気の資格です。

一方、50年以上の歴史があるメディカルクラークは、受験者数と認知度は医療事務資格の中で最大級です。

どちらも就職活動の際に履歴書に記載しアピールできる力がります。

③医療事務資格の中でも受験者数が多い

医療事務認定実務者とメディカルクラークは毎年多くの受験者を集めています。

医療事務資格はたくさんありますが、この2つが受験者数では群を抜いています。

医療事務認定実務者メディカルクラーク
受験者数:7,753人
※2024年度
受験者数:17,162人
※2021年度

メディカルクラークの受験者数は近年公開されていませんが、例年の傾向から、毎年1万人以上の受験者数が見込まれます。

④在宅受験ができる

両資格ともに、通学講座の受講を除き在宅受験ができます。

在宅受験なら、子育て中のママでも受験しやすいですね!

「在宅受験」でも受験方式は違います

在宅受験の方式監視方法試験実施方法参考書利用受験端末
医療事務認定実務者郵送方式(紙試験)監視なし(自己管理)問題用紙が自宅に届き、解答後に郵送返却可能(テキストやノート)手書きで解答(郵送される問題用紙・解答用紙を使用)
メディカルクラークIBT方式(インターネット試験)Webカメラを通じての監視ありパソコンでオンライン受験可能(テキストやノート)パソコン(Mac/Windows)、スマホ・タブレット不可

⑤受験日程は毎月1回(年12回)

両資格ともに、試験は毎月1回(年12回)実施されています。

毎月、受験のチャンスがあるのは嬉しい!
早く資格を取りたい人にも良いですね!

医療事務認定実務者とメディカルクラーク│それぞれの試験について

「医療事務認定実務者」と「メディカルクラーク」の各試験詳細を以下にまとめました。

医療事務実務認定試験について

全国医療福祉教育協会
資格医療事務認定実務者
試験日毎月1回
受験形式在宅受験
合格率60〜80%
受験者数受験者数:7,753人
※2024年度
受験料(税込)
4,500円
(※一般受験は5,000円)
試験内容学科問題:30問
(マークシート)
実技問題:外来1症例
(マークシート)
合格基準原則、正答率6割以上
対応講座・ユーキャンの医療事務講座
・ヒューマンアカデミー医療事務講座 

医療事務認定実務者はすべてマークシート式なので、初心者でもチャレンジしやすい資格試験です。

対応講座では、最短1ヶ月~4ヶ月程度の勉強で取得できます。

難易度の高い他の医療事務の資格と比べて「意味ない」という意見もありますが、未経験者が最初に勉強するにはおすすめの資格です。

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)について

メディカルクラークを取得するための試験名は「 医療事務技能審査試験」です。

資格メディカルクラーク
(医療事務技能審査試験)
試験日毎月1回
受験形式在宅受験
合格率おおむね70%前後
※データ非公開
受験者数受験者数:17,162人
※2021年度
受験料(税込)8,800円
試験内容学科問題:60問
(○×・択一)
患者接遇(記述式)
実技問題:①②③
①患者接遇
入力・択一方式 2事例
②診療報酬明細書(出来高請求)の作成
入力・択一方式 2症例
③基本診療料および特掲診療料の項目ごとの計算
入力方式 15問
合格基準学科試験および実技試験の各々の得点率が70%以上
対応講座ニチイの医療事務講座

メディカルクラークは、出題形式や合格基準から、医療事務認定実務者よりも難易度の高い資格です。

ほかの医療事務の資格試験にはない、「患者接遇の記述式問題」が一番の特徴です。

この独自の患者接遇の問題対策は、一般の市販テキストでは対応が難しい場合が多く、ニチイの講座での学習が効果的とされています。

医療事務認定実務者とメディカルクラークはどっちがいい?

ここまで読んでも、どちらがいいのか決めかねる!

そんな場合は、以下の項目に当てはまる方には医療事務認定実務者をおすすめします。

「医療事務認定実務者」をおすすめする人

  • 未経験から医療事務の資格を取得する人
  • パート勤務やクリニック勤務を希望する人
  • 資格取得になるべくお金をかけたくない人

医療事務認定実務者は、医療事務の基礎知識を時間と費用のコストパフォーマンス高く習得できます。

難易度もメディカルクラークよりも低く、未経験者でもチャレンジしやすいです。

一方、下記の項目に当てはまる場合はメディカルクラークをおすすめします。

「メディカルクラーク」をおすすめする人

  • クリニックの他、入院施設のある病院への就職も視野に入れている人
  • 患者接遇やレセプト点検もしっかり学びたい人
  • 実績と信頼があり認知度の高い医療事務の資格を取得したい人

どちらに当てはまるかチェックしてみてください!

まとめ:医療事務の資格取得を目指す方へ

数ある医療事務資格の中から、最適な一つを選ぶのは悩ましいものです。

しかし、医療事務の資格取得を考える方の多くのゴールは、「医療事務になること」ではないでしょうか?

そのため、資格選びはあなたの目指す医療事務の働き方・キャリアを軸に決めることをおすすめします。

本ブログでは、未経験から医療事務になりたい方に役立つ情報をまとめています。

今後も、役立つ情報を発信していくので参考にしてください!

医療事務を目指す方の資格取得や就職活動の少しでも参考になれば嬉しいです!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

30代、4歳男の子ママです。
未経験から医療事務に挑戦する道のりをブログで発信しています。
医療事務の知識ゼロからの学びが、同じように医療事務に挑戦する方のお役に立てば嬉しいです!

目次