
「医療事務って給料が低いって聞くけど、本当?」
医療事務の資格にチャレンジしようと調べ始めた矢先、そんな情報を目にして不安になりました。せっかく働くなら、少しでも給料の良い職場で働きたい。自分のお小遣いもほしい…!(切実)
医療事務には、
- 雇用形態が豊富で働き方が選べる
- 全国どこでも求人がある
- 医療に関わるから長く働ける
…などの魅力があり、「これなら挑戦できるかも」と思っていたのに、「給料が低い」と言われると一気に不安に。
そこで今回は、医療事務でも給料の高い職場があるのか?どんな職場を選べばいいのか?を徹底的にリサーチしました。
この記事を読めば、「医療事務=給料が安い」というイメージが変わり、前向きな気持ちでチャレンジできるはずです。
これから医療事務を目指す方の参考になれば嬉しいです!
医療事務でも給料の高い職場はある【結論】
結論、医療事務でも、給料が高い職場は確かに存在します。
ただし、職場の種類や地域によって、月収・年収には大きな差があるのが現実です。
なぜ医療事務の給料は職場によって差があるの?
医療事務の給与は、以下の3つの要素に大きく左右されます。
- 病院の規模(大病院 or 個人クリニック)
- 診療科目(自費診療を扱っているか)
- 地域(都市部か地方か)
とくに「大きなお金が動く職場」では、スタッフの待遇も手厚くなる傾向があります。
給料の高い職場の具体例
以下のような職場では、医療事務の給料が高い傾向にあります。
・総合病院・大学病院
給与体系がしっかりしており、正社員登用や賞与の支給もあることが多いです。
・美容皮膚科・審美歯科などの自費診療クリニック
保険診療ではなく自由診療のため、利益率が高く、スタッフの給与も比較的高めの傾向があります。
・都市部(東京・大阪など)の医療機関
地方に比べて基本給・時給ともに高く、交通費や手当も充実しています。
実際に求人検索してみると、同じ「医療事務」でも月給で5万〜10万円の差があることも。



勤務先によってここまで変わるとは、驚きですよね!
医療事務でも高給を目指すには職場選びが大切
「医療事務=給料が安い」とは一概に言えません。
どこで働くか次第で、しっかり稼げる仕事になる可能性も十分あります。
これから資格を取ろうか迷っている方も、「職場選び次第で未来は変えられる」と知っておくだけで、前向きに選択できるのではないでしょうか。
医療事務の給料相場は?【背景情報】
医療事務の平均月給は事務職全体の中ではやや低めです。
理由は、正社員・パート・派遣など、雇用形態の幅広いことにあります。



医療事務は色んな働き方ができることが、給料の平均を下げている原因です。
統計で見る医療事務の平均月給
医療事務の給与については、以下のデータが参考になります。
あ医療事務の平均月給:約292,224円
出典:日本医療労働組合連合会「2024年度賃金労働時間等実態調査」
(http://irouren.or.jp/research/chingin/chingin-1/)
日本全体の平均月給:約330,200円
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2024年速報値)」
このように、医療事務の給料は全国平均より約3〜4万円ほど低い水準にあるのが現実です。
【年齢・学歴別】見た医療事務の給料の変化
医療事務の給料は、年齢が上がるにつれて増加する傾向があります。
初任給 | 35歳 | 50歳 | 59歳 | |
大卒事務 | 189,131円 | 260,887円 | 337,433円 | 360,577円 |
高卒事務 | 164,035円 | 251,784円 | 325,424円 | 348,522円 |
出典:日本医療労働組合連合会「2024年度賃金労働時間等実態調査」
初任給では学歴による差が大きく出ますが、年齢を重ねるほど差は縮まる傾向にあります。
定年前には全体平均月収(330,200円)を超えるケースも。



学歴よりも、経験や継続年数が評価されやすい仕事とも言えます。
【雇用形態別】医療事務の給料相場
医療事務の給料は「どんな雇用形態で働くか」によっても大きく変わります。
【正社員】
・高卒:月収17万円
・専門・短大卒:18〜19万円
・大卒:20万円〜
(出典:https://www.co-medical.com/knowledge/article261/)
▶ 昇給・賞与がある反面、初任給は比較的控えめ。
【派遣社員】
・時給:1,250円〜1,700円(地域や診療科目によって差がある)
▶ 月収換算で約20万〜27万円以上も可能だが、賞与・昇給なし、雇用も不安定。
【パート】
・全国平均時給:約1,050円
▶ 例:1日4時間×週4勤務→月収約6万7,200円
▶ 家事や育児と両立するには良いが、収入は限定的。
まとめ:給料は低めだが、キャリアの積み方で伸ばせる
医療事務はスタート時の給料は低めですが、勤務年数や職場選び、雇用形態次第で収入アップも可能です。
「長く働ける職場か」「正社員登用はあるか」など、求人情報の見方を変えるだけでも、未来は大きく変わっていきます。
給料が高くなりやすい職場の特徴3選【具体例】
医療事務の給料は“どこで働くか”によって驚くほど差があります。
ここでは、比較的高収入が見込める職場の特徴を3つに絞って詳しくその理由とあわせて紹介します。
① 給料水準が安定して高い【大規模な病院】
総合病院や大学病院など、規模の大きな医療機関は、全体的に給与水準が高めです。
- 公務員並みの給与テーブルが組まれている場合もあり、賞与や昇給制度が整っている
- 社会保険や福利厚生が充実しており、安定志向の人には理想的な職場
病院勤務の医療事務 平均年収
勤務先の種類 | 平均年収 |
公立病院 | 504.0万円 |
国立病院 | 489.4万円 |
医療法人(病院) | 380.9万円 |
※出典:厚生労働省「第23回 医療経済実態調査(令和3年)」



一般的なクリニック勤務と比べて、年収100万円以上の差が出るケースも少なくない!
② 高単価な自由診療【美容皮膚科・審美歯科・矯正歯科】
保険診療と異なり、価格設定の自由度が高い「自費診療系クリニック」は、利益率が高いため、スタッフへの還元もしやすい傾向があります。
- 美容や接客スキルが活かせる
- 小規模でも給与が高めに設定されていることが多い
クリニック勤務の医療事務 平均年収
勤務先の種類 | 平均年収 |
医療法人(クリニック) | 335.0万円 |
個人クリニック | 298.2万円 |
※出典:厚生労働省「第23回 医療経済実態調査(令和3年)」
規模は小さくても、給与は病院並みかそれ以上になる可能性もあります。



ただし、接遇マナーや清潔感、臨機応変さなども求められるため、向き不向きはあるかもしれません。
③ 地域による差を活かす【都市圏の医療機関】
地域によって、医療事務の給与にははっきりとした差があります。特に人材確保が難しい都市部では、給与水準が高めに設定されやすいです。
都道府県別 平均月給ランキング(医療事務)
順位 | 都道府県 | 平均月給 |
1位 | 東京都 | 23.7万円 |
2位 | 神奈川県 | 22.7万円 |
3位 | 大阪府 | 22.5万円 |
地方では時給1,000円前後が多い中、都市部では時給1,300円〜1,500円の求人も珍しくないのが現実。
【注意点】
平均値なので、地方でも条件の良い職場はあります。
求人サイトで「地域+高時給+医療事務」で検索してみると、掘り出し物の案件が見つかることも。
まとめ:医療事務でも高給のカギは「職場の見極め方」
医療事務は一律に給料が安いわけではありません。
職場の特徴を押さえて探せば、未経験からでも給料が高めの現場はちゃんとあります。



次のパートでは、実際に給料アップを目指すための方法を具体的に紹介します。
医療事務がより高い給料を目指すには?
「医療事務=給料が低い」と言われがちですが、やり方次第で年収アップは十分可能です。
ここでは、未経験・子育て中の方でもできる「収入アップのための具体的な2ステップ」を紹介します。
ステップ① 給料の高い求人に絞って探す
同じ「医療事務」でも、職場によって月収に5万円以上の差が出ることも。
以下のポイントを意識して求人検索するだけで、収入面は大きく変わります。
- 大病院・大学病院などの規模が大きな施設
- 美容皮膚科・矯正歯科などの自費診療クリニック
- 都市部(東京・大阪など)の医療機関
【求人検索のコツ】
「医療事務 高収入」「医療事務 ボーナスあり」など、キーワードを工夫して検索しましょう。
複数の求人サイトを比較することも重要です。
ステップ② 資格を取得して採用率&時給アップ
医療事務の仕事は無資格でも可能ですが、資格があると採用されやすく、時給アップにつながることもあります。
下記は特におすすめの資格です。
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 診療報酬請求事務能力認定試験(レセプト認定)
- 医科・歯科医療事務管理士®
資格があれば、未経験でも「基本的な知識あり」と見なされ、好条件の求人にも応募しやすくなります。
長く続けるほど、昇給・昇格のチャンスも増えるので、将来性のある職場選びが重要です。
収入アップは「自分次第」で現実になる
医療事務でも、高収入を狙える働き方は確実に存在します。
「どこで働くか」「どんなスキルを持つか」を意識することで、収入アップに繋がるスタートに立ちましょう!
【就職後はステップアップも可能!】
医療事務は、経験を積めばリーダー職や医師事務作業補助者などの道も開けます。
今回は「高収入を目指して医療事務に一歩踏み出す」までをテーマにしましたが、働き始めたあとにどうキャリアアップできるかも別記事でご紹介予定です!
まとめ|医療事務でも給料の高い職場を知って安心して一歩を踏み出そう
「医療事務=給料が安い」と思われがちですが、実際には働く場所や雇用形態によって収入に大きな差があります。
特に、大規模病院や都市部、自費診療を行うクリニックなどでは、未経験からでも高めの給料が狙える職場もあります。
また、医療事務は長く続けやすく、ライフスタイルに合わせた働き方も選べるため、子育て中の方にも向いている職種です。
私自身も「せっかく働くなら、少しでも良い条件の職場がいい」と思って色々と調べました。
最初は「給料が低そうで不安…」という気持ちもありましたが、情報を集めれば、自分に合った職場を見つけられる!という前向きな気持ちになれました。
これから医療事務を目指す方の参考になれば幸いです!