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医療事務認定実務者®は意味ない?後悔しないために知っておくべきこと

医療事務認定実務者の資格について調べていたら

意味ない

役に立たない

こんな声を見かけて不安になっていませんか?

せっかく時間やお金をかけて勉強するなら、価値のある資格を選びたいですよね。

この記事では「医療事務認定実務者を取得しても意味がないのか?」について、詳しく解説していきます。

この記事で分かること

・医療事務認定実務者は意味ない?→意味はちゃんとある!
・医療事務認定実務者はどんな資格?内容や特徴
・医療事務認定実務者の勉強方法は?独学と通信講座を比較

医療事務認定実務者の資格取得を考えている方のお役に立てれば幸いです!

目次

医療事務認定実務者は「意味ない」と言われる3つの理由

「医療事務認定実務者の資格は意味がない」と言われる主な理由は、次の3つです。

  • 就職に直結しないことがある
  • 医療事務は資格なしでも働ける職場がある
  • 医療事務認定実務者は資格の中でやさしい部類

詳しく解説していきます。

①就職に直結しないことがある

医療事務の現場では、資格の有無よりも実務経験やコミュニケーション能力が重視される傾向があります。
そのため、「資格を取ったら就職できると思った」という期待とのギャップを感じる人もいます。

②医療事務は資格なしでも働ける職場がある

医療事務の求人を見てみると、「資格不問・未経験可」と書かれたものもあります。
現場で教えてもらいながら経験を積むスタイルの職場も多いため、「資格=必須」とは限らないのが実情です。

③医療事務認定実務者は資格の中でやさしい部類

医療事務認定実務者は、医療事務の資格の中でも難易度がやさしく、必要勉強時間も少なめです。
その分、「努力の証明」としてのインパクトが弱く見られるケースもあります。


とはいえ、「全く意味がない」という訳ではありません。

医療事務認定実務者の資格に「意味がある」とされる理由を、次にご紹介します。

医療事務認定実務者が「意味ある」とされる3つの理由

「意味ない」と言われがちな医療事務認定実務者ですが、実際には未経験から医療事務への第一歩として選ばれる理由があります。

医療事務認定実務者が「意味ある」と言える理由は、具体的に以下の3つです。

  • 医療事務の基礎が体系的に学べる
  • 勉強のハードルが低く、独学でも目指しやすい
  • 履歴書でのアピール材料になる

①医療事務の基礎が体系的に学べる

医療事務認定実務者は、現場で必要とされる知識を一通りカバーしており、業務の流れや診療報酬請求の基礎を体系的に学べるのが特長です。
未経験から医療事務を目指す方にとって、「何から始めればいいか分からない」を解消できます。

②勉強のハードルが低く、独学でも目指しやすい

医療事務認定実務者は、比較的やさしい試験内容で、テキストを使った独学でも合格を目指せる資格です。

「まず医療事務が自分に向いているか試してみたい」という未経験者にとって、最初のステップとして取り組みやすいのが特徴です。

特に「これから医療事務にチャレンジしたい」と考えている方には、知識の土台づくりとして大きな助けになります。

履歴書でのアピール材料になる

医療事務は未経験でも採用されることがあります。

しかし、履歴書に「医療事務認定実務者取得」と記載されていることで「やる気・最低限の知識」をアピールできるのは事実です。

とくに応募者が多い都市部では、資格保有で他の求職者との差別化ができます。


このように医療事務認定実務者の資格は、たとえすぐに就職に直結しなくても、「学んでよかった」と思える価値はしっかりあります。

次に、医療事務認定実務者試験の詳細について見ていきましょう。

医療事務認定実務者試験とは?【試験概要まとめ】

「医療事務認定実務者」は、医療事務の基礎力を証明できる、初心者向けの資格です。

試験は自宅でも受験でき、マークシート形式なので取り組みやすい点が特徴です。

ここでは、試験の基本情報をわかりやすくまとめました。

主催団体NPO法人 全国医療福祉教育協会
受験資格なし
試験日程年12回(毎月1回)
試験内容学科問題:30問(マークシート)
実技問題:外来1症例(マークシート)
試験時間90分
試験地在宅または認定機関
合格率おおむね60%〜80%
合格基準原則、正答率6割以上
受験料一般受験:5,000円(税込)
団体受験:4,500円(税込)
※団体受験とは、通信講座などを運営する「認定機関」を通して申し込む方法です。
特徴・医療事務実務の基本習熟度を判断する試験
・すべてマークシート方式

それぞれの項目について詳しく解説していきます。

実施団体】全国医療福祉教育協会とは?

医療事務認定実務者試験は、「全国医療福祉教育協会」が主催する資格試験です。

同協会は、15年以上にわたり民間資格試験の運営を行っているNPO法人
また、職業技能の向上を支援する「NPO法人 職業技能専門教育研究機構」からの認定も受けており、信頼性のある団体です。

安心して受験できる運営母体!

受験資格】誰でも受験OK!学歴・年齢も不問

医療事務認定実務者試験は、学歴や年齢などの制限は一切なく、誰でも受験できます

もちろん、独学での受験もOKです。

他の医療事務資格では「指定講座の受講が必須」といった条件があることも。

医療事務認定実務者はそのような縛りがないため、未経験者でもチャレンジしやすい資格といえます。

【試験日程】在宅受験は毎月実施!通学講座は別日程に注意

医療事務認定実務者試験は、「在宅受験」と「会場受験」の2つの受験方法があり、それぞれ試験日程が異なります。

在宅受験(一般・通信講座の受講生)

試験日程:年12回(毎月1回)
試験会場:自宅

申込時に試験月を選び、公式HPで確認できます。

忙しい方でも、スケジュールを調整しやすいのが魅力です。

会場受験(通学講座の受講生)

試験日程:通学講座の認定機関が指定
試験会場:各教育機関の指定会場

受講する通学講座のスケジュールに合わせて試験が行われます。

【問題内容】学科と実技、どちらもマークシート式

医療事務認定実務者試験の出題形式は、以下の2つに分かれています。

学科問題:30問
実技問題:外来1症例

「外来1症例」とは、ある患者さんが病院で診察を受けた1回分のケース(診療内容)をもとに、レセプト(診療報酬明細書)を作成する問題です。

どちらもマークシート式なので、「実技」といっても記述や計算用紙は不要です。

マークシート式で選択肢が与えられているのは、ありがたい…!

学科問題の内容

マークシートで30問が出題されます。

問われるのは、下記の医療事務の基本知識です。

  • 接遇・マナーに関する知識
  • 医療機関の制度に関する知識
  • 医療事務業務の基本的な流れ
  • 診療報酬請求に関する知識

初学者でも取り組みやすい内容が中心です。

実技問題の内容

実技では「外来患者1人分の診療内容をもとに、医療費の請求書(レセプト)を作る問題」が問われます。

チェックされる主なポイントは、次のの5つです。

  • 傷病名・検査法・薬剤などの用語理解
  • 基本的な点数計算(初再診料・検査料など)
  • 各種加算(時間外、小児など)の正しい算定
  • 摘要欄への記載ルールの理解
  • 診療報酬制度・医療保険制度の仕組みの理解

「診療点数早見表」を使いながら対策することで、初心者でも十分対応可能です。

※診療報酬は2年に1度改定があるため、最新の診療点数早見表を選びましょう!

受験料】一般5,000円/団体4,500円

医療事務認定実務者試験の受験料は、受験方法によって異なります。

受験方法金額(税込)
一般受験(在宅)5,000円
団体受験(通信・通学講座の受講生)4,500円

通信講座を受講している場合は、500円割引になります。

【合格率】60〜80%

医療事務認定実務者試験の合格率は年度によって異なりますが、60〜80%と比較的高めです。

最新の公開データ(2024年度)では合格率79.6%でした。

2024年度試験実績出願者数受験者数合格者数合格率
医療事務認定実務者試験          7,880名7,753名6,174名79.6%
出典:全国医療福祉教育協会 試験実績

【難易度】比較的やさしめの医療事務資格試験

医療事務認定実務者試験は、初学者でも挑戦しやすい難易度の資格試験です。

合格基準は、学科・実技ともに正答率6割以上

さらに以下のような特徴があります。

  • すべてマークシート式
  • テキストの持ち込みOK
  • 合格率は60〜80%と高め

こうした点から、「はじめて医療事務を学ぶ方にも取り組みやすい」とされており、未経験者の入門資格として選ばれています。

「簡単すぎる」と誤解されがちですが、最低限の医療事務知識は問われます。テキストに頼りすぎず、基本的な用語や制度はしっかりと身につけておくことが合格のカギです。


医療事務認定実務者取得後の活かし方

医療事務認定実務者を取得したら、実際にどのような場面で活かせるのでしょうか?

例を挙げながら説明していきます。

履歴書・職務経歴書での書き方

医療事務認定実務者試験に合格すれば、履歴書の資格欄に記入できます。

履歴書には、「取得日付+正式名称」を記入しましょう。

令和〇〇年〇〇月〇〇日 医療事務認定実務者(R)試験 合格(主催・全国医療福祉教育協会)

面接で使える!医療事務認定実務者のアピール例文テンプレート

医療事務認定実務者の資格取得を通じて

  • 何を身につけたか
  • どんな姿勢で取り組んだか

を伝えることで、就職活動の面接時にアピールできます。

具体的なアピール例を、目的別にご紹介します。

①【未経験だけど前向きさ】をアピールしたい場合

医療事務は未経験ですが、業務に活かせる知識を身につけたいと思い、「医療事務認定実務者」の資格を取得しました。
資格を通じて、診療報酬や医療保険制度、接遇マナーなど医療事務の基本を一通り学んでいます。
基礎を理解している分、現場での業務にも早く貢献できるように努めます。

② 【育児・家庭と両立して努力した姿勢】をアピールしたい場合

子育てと並行して、〇ヶ月間かけて「医療事務認定実務者」の資格を取得しました。
限られた時間の中で、スケジュールを立てて計画的に学ぶ力が身についたと感じています。
未経験ですが、学び続ける姿勢と実務への意欲を持ち、少しでも早く貢献できるよう取り組んでいきます。

③ 【医療事務への本気度】をアピールしたい場合

医療事務の基礎をしっかりと身につけたうえで現場に立ちたいと考え、「医療事務認定実務者」の資格を取得しました。
学んだ知識を活かしながら、御院のような地域に根ざした医療機関で実務経験を積み、患者さまやスタッフの皆さまに貢献していきたいと考えております。


医療事務認定実務者は就職活動のアピールだけでなく、就職後の実務でも大いに役立ちます。

具体例を見ていきましょう。

資格取得が【実務に役立つ】場面の例

医療事務認定実務者で身につけた知識を「どんな場面で活かせるのか?」がイメージしやすいように、具体例をご紹介します。

① 診療報酬請求(レセプト業務)での理解力UP

診療報酬の基本的な仕組みや点数計算の基礎知識があるため、レセプト業務で「なぜこの処置がこの点数になるのか?」といった仕組みが理解しやすく、実務習得がスムーズになります。

② 医療保険制度の説明を患者さんに求められたとき

現場では患者さんから「この点数ってどういうこと?」「窓口負担が変わるのはなぜ?」と聞かれることもあります。その際に、資格の勉強で学んだ保険制度の基礎知識があることで、落ち着いて説明することができます。

③ 先輩への質問・指示の理解が早くなる

先輩の会話や指示に出てくる専門用語が理解できることで、質問がしやすくなります。教えられたことも早く吸収できたり、資格を取得することで現場での実務の習得スピードが早くなります。


医療事務認定実務者が実務でも役立つことがわかったところで、資格取得までの勉強方法をご紹介していきます。

医療事務認定実務者の勉強方法は?【独学vs通信講座】

医療事務認定実務者の取得はどのように勉強したらいいのでしょうか?

おすすめの勉強方法は次の2つです。

  • 独学
  • 通信講座

それぞれのメリットや特徴を見ていきましょう。

医療事務認定実務者の勉強方法①独学

医療事務認定実務者は独学でも合格を目指すことが可能です。

独学のメリットは、主に次の2つです。

・費用を安く抑えられる
・自分のペースで勉強を進められる

医療事務認定実務者の具体的な独学での勉強方法は、こちらの記事をチェック↓↓↓

独学での具体的な教材は、まず、主催団体が推奨している本「改訂版 初めて学ぶ医療事務」がおすすめです。

「改訂版 初めて学ぶ医療事務」では、内容は大きく3つに分かれています。

・医療事務の基礎知識

・医療事務資格試験に必要な基礎知識

・医療事務資格試験対策

本の中は、カルテの例やレセプトの記載例など試験を受ける想定で、分かりやすく書いてあります。

また、医療事務認定実務者の試験の過去の試験内容が要約して書いてあるので、どんな勉強をしたらいいかわかります。

ただし、このテキスト1冊だけでは試験の対策は難しいです。

点数算定や実技対策のためには、追加で参考書や「診療点数早見表」の用意が必要です。

独学は、自分で必要な教材を揃える手間がかかります。

さらに、次のような不安を感じる方も多くいます。

勉強の順序や内容に迷いやすい…。

モチベーションを維持しづらい…。

そんな不安がある方には…

これから紹介する 通信講座 の方が、安心して学習に取り組めます。

医療事務認定実務者の勉強方法②通信講座

医療事務認定実務者試験に対応している通信講座は、次の2つです。

  • ユーキャン 医療事務講座
  • ヒューマンアカデミー 医療事務講座

通信講座の最大のメリットは試験に完全対応した教材とサポート体制があることです。

過去の出題傾向も反映されているため、効率よく合格を目指したい方におすすめです。

それぞれの講座の特徴と向いている方を以下にまとめました。

①ユーキャン医療事務講座

  • 受講料:49,000円(税込)
  • 学習目安期間:4ヶ月
  • フルカラー教材がよい方
  • ゆっくり計画的に勉強したい方

②ヒューマンアカデミー 医療事務講座

  • 受講料:37,300円(税込)
  • 学習目安期間:3ヶ月
  • 最短で合格したい方
  • 就職フォローまでほしい方

どちらの講座も、医療事務認定実務者に完全対応している安心のカリキュラムです。

迷ったら、無料の資料請求で内容や教材サンプルをチェックしてから比較検討するのもおすすめです。

勉強のコツ│毎日の小さな積み重ねが合格への近道!

「医療事務認定実務者は意味ないのでは…」と迷っていたけど、「やっぱり受けてみようかな」と思ったあなたへ。

次は、効率よく合格を目指すための勉強法とコツをお伝えします!

医療事務の勉強は、「毎日少しずつ」継続することがポイント。

忙しい中でも勉強を習慣化できれば、合格にぐっと近づきます。


習慣化のコツ①:「○○のあとにやる」と決める

行動とセットにすると、自然に習慣になります。

  • 起床後すぐに5分だけ参考書を読む
  • お昼ごはんのあとに10分だけ復習
  • 寝る前にスマホで過去問を1問解く

「タイミングを固定する」ことで、迷わず取りかかれるようになります。

習慣化のコツ②:スマホを味方にする

まとまった勉強時間がとれなくても、スキマ時間は立派な学習時間

  • 参考書の重要ページを写真で保存
  • 待ち時間・移動中に画像でサクッと復習
  • 過去問アプリや暗記カードアプリを活用

通勤・通学・家事の合間でも、スマホを味方にすることで学びは進められます!


「今日は1ページだけ」でもOK!
小さな積み重ねが、合格という大きな結果に繋がります。

【結論】医療事務認定実務者は、こんな人には意味がある資格!

「医療事務認定実務者って意味ないのでは?」
そんな不安や口コミを目にして、迷っている方も多いかもしれません。

ですが、以下に当てはまる方にとっては十分に意味のある資格です。

  • 未経験から医療事務にチャレンジしたい方
  • 基礎からしっかり学びたい方
  • 就職前に知識を身につけておきたい方
  • 履歴書や面接で「やる気・準備」を証明したい方

医療事務認定実務者は、いきなり現場に飛び込むのが不安な人にとって、はじめの一歩として最適な資格です。

難しい資格に挑戦したり、いきなり現場に出るよりも「医療事務の世界に一歩踏み出すきっかけ」として、手が届きやすく・実務にもつながる内容が詰まっています。

迷っている方こそ、一歩踏み出してみる価値のある資格です。

医療事務の世界に飛び込む最初のステップとして、ぜひ活用してください!

「医療事務にチャレンジしてみたい!」の気持ちを大切にしてくださいね。

この記事を書いた人

30代、4歳男の子ママです。
未経験から医療事務に挑戦する道のりをブログで発信しています。
医療事務の知識ゼロからの学びが、同じように医療事務に挑戦する方のお役に立てば嬉しいです!

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